本日の農業新聞より「収穫ロボットレンタル」

2019年8月20日付け日本農業新聞JA面の連載記事「ラボが生む革新 連携企業の挑戦」として、収穫ロボットメーカーのinaho(いなほ)の記事が掲載されています。アスパラガスの収穫ロボット開発で最近よく名前を伺う企業で、4月12日のブログでも取り上げたこともあります。記事の内容は4月12日のブログと同様に収穫ロボットをレンタルすることがあり、さらに料金体系の紹介が新たに加わっています。

 

収穫ロボットレンタルの料金体系

 

「ロボットは収穫時にアスパラガスの重量を計測。市場取引価格を参考に、収穫量に応じて想定販売額の15%を利用料とする。」と具体的な内容が明らかになりました。この15%という料率が高いか安いかという議論はあると思いますが、収穫作業の比率が高いアスパラガス栽培の省力化(現時点の自動収穫率は80%とのことです)を目指し、いよいよビジネス展開が始まることになりそうです。

 

同社がレンタルにしたのは、「カメラやセンサーが年々良くなるので、最新のものを常に使ってもらいたいから。高齢者が何百万円もする機械を買うのも非現実的だ」としています。日進月歩の世界であることが、レンタルサービスでのビジネスへ向かわせた背景と言えるでしょう。

 

同社は、「メンテナンスを担う営業所も拡大する。まず佐賀県内で増やし、九州や関東、四国などアスパラガスの生産量の多い地区で展開する予定」としています。また、「メンテナンスなどに対応するため、車で30分程度で行ける範囲で貸し出したい。そのため、営業拠点が多く必要になる」としています。このような最初のステップをクリアできれば今後は営業拠点も増やすことになり、本格展開に進んでいけるのかもしれません。

 

画像認識による収穫ロボットの用途展開

 

収穫ロボットのメカニズムについては記事では簡単に触れられており、「カメラとセンサーを使い、収穫できるアスパラガスを画像認識で判別。カッター付きのアームで収穫する」とあります。自走式のロボットが畝間走行をしながら地面から伸びたアスパラガスの眼をカメラやセンサーでスキャンし、形状から収穫適期を判断するのでしょう。このプロセスでは走行途中にある芽をくまなくスキャンしているでしょうから、圃場全体の生育状況の判断と収穫予測など、次の展開も見えてくるでしょう。レンタルと言っても高価な機械なのでしょうから、多用途への展開もあわせて考えていくべきと思います。

 

 

ホームページ「農業・施設園芸・植物工場の未来」もご覧ください

 

by 土屋農業技術士事務所 所長 土屋 和

 

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