欠点より長所、改善より??

先日、ある勉強会に参加し、講師の方から「ストレングス・ファインダー2.0」という書籍の紹介がありました。ストレングスとは自分の強みのことで、他人には無い強みを活かすため、その源泉となる資質を分析するサービス付き(米国ギャロップ社提供)の本です。

 

書籍自体はベストセラーであり、タイトルも2.0ということで、分析内容も改良されているようでした。こうした自己分析は色々あり、すでにされている方も多いと思いますが、自分の場合はこの年になるまでまったく経験がなく、興味本位もあり書籍を買い、付録のサービスで自己分析をやってみました(書籍価格は税別1800円)。

 

〇自己分析の結果

 

付録のアクセスコードをWEBサイトに入力し、本人登録(15歳以上が条件)して非常に多くの質問を30分以上こなしました。20秒以内に回答しないと飛ばされる仕組みで、直感で答えさせるような感じでした。同種の質問、関係のない2つの選択内容など、質問内容にも統計的に処理されやすい工夫があるように思いました。

 

自己分析の結果は、5つの資質として、書籍に示された34の資質のうちから選ばれた上位のものが示されて、その資質の背景や他者との違いのポイントが示されます。自分の場合は、言われててみるとそうか?という感じの資質が並んでいましたが、今までは意識していたかというと、無意識の中でその資質に基づいて行動していたのかも?というものでした。この結果は大変おもしろく、こうした自己分析に縁のなかった方にはお勧めしたい内容でした。ちなみに自分の場合は「着想、戦略性、親密性、学習欲、内省」とあって、一人で引きこもってあれこれ考えるタチが分析されてしまいました。

 

〇資質の活かし方

 

書籍の方には34の資質の解説の他、資質の活かし方として、欠点を改善することに頑張るよりも得意分野や長所(=資質)を伸ばすことに集中した方が何倍の成果を得られる、という極めて当たり前のことが書かれていました。

 

また自分の資質だけでなく、チーム内など他社の資質についてもお互いにオープンにして、相互に成果を出し合えるような工夫をすべき、との提案もされていました。

 

非常にまっとうな考え方と思った反面、これは日本の社会や教育では、あまり取り入れてこられなかったのでは?と感じました。同質性を重んじる社会や教育では、むしろ個人の長所は排除されやすく、集団行動と指揮命令系統を中心とした組織では顧みられなかったことかもしれません。

 

 

 

○改善活動からの脱却??

 

話は変わりますが、最近は生産活動のみならず、日常業務全般にPDCAサイクルの導入による改善が求められていると思います。個人的には、このPDCAサイクルには違和感が結構あって、Pの計画がしっかりできていないケースや、計画自体が硬直化してしまっているケースの場合、やっても意味がないのでは?という疑問がありました。計画作りのための調査や分析がしっかりできていないと根本で間違うケースも多いかもしれません。

 

この書籍で示されている、自分の資質を伸ばして強みを際立させるという考え方は、PDCAサイクルによる改善手法とは根本的に異なるように思えます。日々や月間年間などの計画実践と地道な改善活動はもちろん重要なのですが、それとは別に得意分野を中心に成果をどんどん出していく手法も、特に変化の激しい環境においては必須なのでは?と、この書籍を読んで思ったところです。

 

計画に縛られず、見たところ、感じたところを頼りに、自分の強みを活かすことで、唯一の存在になることも、これからは大切では、と思った次第です。個人だけではなく、チームや組織についてはどうかは、また考えなければ、と思います。

 

 

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