施設園芸でのクラウドサービスとは?

〇意外にわかっていない自分の経営状況

 

ある施設園芸の農業法人の社長さんとの話で、最近のクラウドブームで環境データの見える化はどんどん進んでいるけど、それだけでいいのか?という話題になりました。その社長さんは、親父さんも現役で施設園芸を別のハウスでされており、クラウドサービスでそのハウスの環境データをちょくちょく見ているそうです。非常に洗練された画面(操作方法や画面、アイコンのデザイン、色など)で、使い勝手もとてもよく、おまけに安いということで、関心されていました。

 

しかし、それだけでいいのか?という話です。

 

〇市況情報はリアルタイムか?

 

その社長さんのハウスでは、環境データの見える化や環境制御の統合化はとっくの昔にやっていて、収穫量のカウント、選果時の等階級のカウントなどもクラウドに上げて集計できる独自のシステムも持っていました。この先はどう進めるの?という話の中で、「実は出荷数量はクラウドでリアルタイムに上げているけど、市場の仕切り単価はリアルに分からないんだよね」という事実が出てきました。

 

市況情報ほどオープンになった価格情報は無いと思っていたのですが、オープンなのは平均値や最大、最小値などの統計値であって、実際の個別取引での価格情報は、出荷した本人でもすぐには分からないということになります。聞くと色々な調整(よくわかりませんが)や値引きなどがあって、月締めの伝票でようやく実際の価格と売上が明示されるそうです。

 

売上が最長一月遅れでわかる業界というのは今時はそうそうないとは思いますが、自分の経営状態が今一つ明確にはわからないわけで、好ましいとは言えないでしょう。量だけ追って、儲かっていないかも?ということもありうるからです。

 

〇施設園芸経営の見える化

 

環境の見える化の先は、収穫の見える化、出荷や販売の見える化、作業の見える化、経費の見える化など、個別テーマはいくらでもありそうです。いずれも経営の見える化につながるものなので、自分の経営状態、そのバックにある技術や管理、販売の状態を常に把握することは、悪いことではないでしょう。

 

どこから着手できるかは要検討ですが、自分の経営状態がわからずに農場を運営するというのは、普通に考えるとありえない話なので、ICT利用、クラウド利用の行く先はそちらに向かうべきでは、と思います。

 

イチゴ栽培でも見える化は、環境データ、養液データ、生育データなどで進んでいます。

 

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