施設園芸ヒートポンプ活用の優良事例

職場には色々な方から色々な電話がかかってきます。職場は公益法人のため、何でも答えてくれるだろう?、と誤解されている方が少なからずいらっしゃるわけですが、よほど忙しくなければ受けた電話には出来る限りの受け答えをするようにしています。

 

今日は、「ヒートポンプ利用の優良事例があれば教えてほしい」という問い合わせの電話でした。燃油価格がじわじわ上がってきて、ヒートポンプの暖房利用が復活か?というところですが、資機材の価格も電気料金も上がっています。また、今まで導入されたヒートポンプの利用上の問題点もでており、一方で製品の改良も進んでいます。燃油価格の上下に影響されやすいヒートポンプの利用について、エネルギーコスト面から少し距離を置いて評価や課題を良く考えるべきかと思います。

 

パッドアンドファンの上に取り付けのヒートポンプ室内機

 

問い合わせには今日は即答しませんでしたが、優良事例をどう考えるか、整理が必要と思います。ヒートポンプはエネルギーコスト削減だけでは無く、暖冷房の両方に使えること、暖房と組み合わせた除湿が可能なことを考慮すれば、年間を通じた利用が可能な機材と言えます。通年利用で稼働率を上げれば導入効果も上がりますし、電気式ヒートポンプの場合、通年で支払う基本料金の負担感も低減されるでしょう。

 

暖房期間以外には、暖房負荷が低下して相対湿度が上がりやすい秋口や春先での除湿利用、また夜冷による高温期の着果や生育の促進など、いくつかのポイントがあります。特に夜冷利用によって、作型の延長や前倒しが可能になれば、秋口など生産量が低下する時期での有利な販売が組めることがあります。こうした販売と収益化につながるヒートポンプ利用が、優良事例と言えるのではないでしょうか。

 

施設導入時から夜冷利用を中心に考えるケースは少ないかもしれませんが、高冷地以外での施設園芸を検討する際には、夜冷による作型の可能性を選択肢に入れるべきでしょう。今後も厳しい夏の暑さが続くことは誰もが想定しているからです。

 

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