茨城県・結城地域農業経営ステップアップセミナーに講師参加をしました

昨日、茨城県の県西農林事務所 結城農業改良普及センター主催の結城地域農業経営ステップアップセミナーに講師として参加をしました。

 

八千代町中央公民館で開催されたセミナー

 

ご当地は首都圏近郊地帯にあり、圏央道整備により便も良い地域です。ニーズに応じた多様な生産(露地、施設、果菜、葉菜、重量野菜、複合経営など)がされているなか、施設生産性をさらに上げるには環境制御技術の導入は不可欠になっていると思います。そうしたことにご関心のあり、お集まりいただいた生産者や指導機関の方々に「環境制御を中心とした施設園芸の投資戦略」として講演をさせていただきました。セミナーのタイトルが「農業経営ステップアップ」ということで、経営段階や投資段階に応じて、環境制御技術をどのように活用すべきか、またそのために必要な施設設備、情報化技術、人材育成などを事例を交えご紹介いたしました。

 

茨城県の環境制御技術に関する取り組み

 

茨城県では次世代施設園芸技術習得支援事業をコンソーシアムにより実施しており、データにもとづく栽培管理や、そのマニュアル化などをイチゴ栽培を中心に進められていました。環境制御のもととなる温湿度管理や、樹勢管理などの管理指標を、実証栽培などから整備されており、単に機器類を整備するだけでなく、取られたデータの活用について総合的に取り組まれている様子でした。茨城県総合農業センターの専門技術指導員の方の報告では、そうした取り組みのプロセスを紹介されており、単に結果だけでなく、どのようにデータを活用すべきか、何に着目すべきかなど、これから取り組む際にヒントとなることを述べられていました。
 

環境制御機器等のメーカーPR

こちらの講演の他に、展示出展メーカーによるPRタイムがありました。環境制御装置メーカーから2社、養液土耕栽培装置メーカーからも2社のPRはありましたが、特徴的であったのが各社とも自社製品を中心としたクラウドサービスを立ち上げて様々な情報を取り出すことが出来るようにしていました。

環境制御機器メーカー1社では、機器から発生する計測データの他に、栽培や出荷に関わるデータも取り込み、さらにグループ単位での登録と閲覧も可能にするサービスをPRされていました。また別の1社では、まずは計測から始め、次ぎに制御へ進み、さらに高度な制御やネットワーク利用へと拡張するようなサービスの流れをPRされていました。

 

養液土耕栽培装置メーカー1社でも、潅水系のデータだけでなく、地上部の環境データもセンサーを追加して取り込み、栽培環境全体をモニタリングするサービスをPRされていました。

 

サービスの内容やメニューは各社それぞれでしたが、いずれも多くのデータを取り込んで、クラウド経由でどこからでも参照や設定を行えるもので、機能を向上すればするほど、各社の内容が似通ってくるように感じられました。モニタリングや制御の設定だけであれば、そうした相似は致し方ないと思いますが、おそらくデータ分析、その結果の定着プロセスまで考えると、ユーザー、グループ、産地ごとに様々な形態が現れるのではないかと思います。

 

今後のクラウドサービスの発展方向

 

各社のクラウドサービスはモニタリングと制御の設定から普及、導入が始まって来たと思いますが、次のステップであるデータの分析活用、有効利用の場面では、データの多面的操作、ユーザーや指導機関のモノの見方や知識、知恵の付与、といったことが加わってくるはずです。定型化が難しい内容かもしれませんが、その場合それらをユーザーが表計算ソフトなどを使って手作業で手間をかけ進めるのか、RPA (Robotic Process Automation)などで自動化や半自動化でのデータ処理をし、ポイントに絞ったデータ分析行為をすべきかなど、まだまだクラウドサービスの利用について検討の余地はありそうです。

 

 

ホームページ「農業・施設園芸・植物工場の未来」もご覧ください

 

by 土屋農業技術士事務所 所長 土屋 和

 

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