安藤敏夫先生(千葉大学)の今

学生時代の専門課程で講義を受けた先生方は、比較的世代が近いこともあって、当時から親密にさせていただいていました。助手や助教授だった先生方は、その後、教授や学部長、副学長や学長などになられた方も多く、現在はほとんどが退官され第二の人生を歩まれている方も多くいらっしゃいます。それでも母校の千葉大学の退官は65歳と遅く、第二の人生をスタートするには少し遅い時期かもしれません。東京農業大学など他の農学系大学で教鞭をとられる先生が多いのですが、ご紹介する安藤敏夫先生は非常にユニークな第二の人生を歩まれています。

 

安藤先生は花卉園芸学研究室の教授を長くつとめられた後、千葉県野田市で農場を開設されました。私はおうかがいしたことはないのですが、国道16号線から近い場所に土地を取得され、ハウスなど70aも経営されている立派な花き生産者になられたとのことです。農場名は、ガーデンそよかぜです。そこではシェードガーデン用のササスゲの生産と出荷をされている他、キキョウの育種と生産もされています。

 

2019年8月4日付け日本農業新聞首都圏版に、安藤先生の今についての記事が掲載されました。記事によると、可憐なキキョウを東京オリンピックの時期に合わせ開花するよう、育種をされているとのこと。これは流通している五月雨キキョウという品種の開花時期が6月〜7月中旬であり、オリンピック開催時期の7月24日〜8月9日に合わせるため、在来種のキキョウを集めて開花時期が7月20日頃になるものを選抜したそうです。すでに昨年から出荷を始めており、東京オリンピックに向け日本の花であるキキョウをアピールしたいというお考えのようです。

 

安藤先生とは直接のお付き合いは今までもなかったのですが、自分の学生時代には当時導入が始まったパーソナルコンピュータを使った花きのデータベースの開発を行われたり、大型計算機での多変量解析による花きの系統分類をされたり、新しいことにいつもチャレンジをされていた先生という印象が今でもあります。第二の人生を東京オリンピックで文字通り開花されようとしている安藤敏夫先生(千葉大学名誉教授)の今について、ご紹介させていただきました。

 

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by 土屋農業技術士事務所 所長 土屋 和

 

 

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