『図解&事例 スマート農業が拓く次世代の施設園芸』を発行予定です

メルマガではお知らせしていましたが、この3月末に日刊工業新聞社より『図解&事例 スマート農業が拓く次世代の施設園芸 ースマート化による生産性向上の事例集』を発行予定です。

 

本書は、施設園芸分野に特化したスマート農業の事例を紹介するものです。国の施策として進められているスマート農業は、ロボット技術やICTを活用し、省力化・精密化や高品質生産を実現するなど、新たな農業のシンボルとして使われている用語です。無人トラクターやドローンが、スマート農業のアイコンとして、ここ数年でメジャーな存在となっていますが、施設園芸ではもともとセンシングやコンピュータ制御が行われ、植物が生育する環境を制御する技術が広く使われていました。そうした背景にスマート化によって様々な新技術も導入され、施設園芸が新たなステージに入っていると考えられます。

 

本書では、第1部「施設園芸の生産性向上とスマート農業の展開」として、国内の施設園芸の現状と生産性向上の必要性を示しています。施設生産性、労働生産性、エネルギー生産性の3つの指標について紹介し、特に施設生産性と労働生産性についてデータを活用した手法による改善をお示ししています。また国のスマート農業実証プロジェクトや次世代施設園芸の概要と生産性向上の実際についてもご紹介します。

 

第2部「施設園芸でのスマート化の事例」では、AI、生育モデル、生産販売管理システム、労務管理システムなど、様々なICT導入による現場での生産性向上についてご紹介します。また大規模化が進む育苗業界の生産施設や資源循環を取り入れた新たな高収量施設についてもご紹介します。さらに県単位での気象、栽培、労務、販売など幅広いICT化と展望についてご紹介します。

 

本書は、農業や施設園芸には普段は接していない皆様に、本分野でのスマート化による生産性向上の動向をお伝えするものです。また施設園芸に深かかわっている皆様にも、スマート化の様々なキーワードから業界の動向を俯瞰してお示できるのでは、と考えております。

 

現在、原稿は著者の手を離れ、書籍制作が進んでいるものと思います。3月末のメルマガでは、詳細をお知らせできるものと思いますので、ご期待ください。

 

ホームページ「農業・施設園芸・植物工場の未来」もご覧ください

 

by 土屋農業技術士事務所 所長 土屋 和

 

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